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10年間、小中学校の教員として1,000人以上の子どもたちの指導をしてきた歌原です。
今回は「発達障害ってなに?」についてお話しします。
この記事を読んでいるということは、お子さまを育てる中で、
「言葉の遅れがあり心配」
「発達障害の診断を受けたけど一体どうすれば」
と悩んだことがあるのかもしれません。
今回は、発達障害についての基本知識と、発達障害で悩んだ際の相談窓口について説明します。
ぜひ、発達障害について理解を深め、お子さまに合った支援方法を見つけてくださいね。
発達障害とは
そもそも発達障害とはなんでしょう?
発達障害とは、脳の発達に関する障害です。
基本的には、コミュニケーションを取ることに苦手さを感じたり、社会的なスキル(人との関わりや他人の感情・表情を理解することなど)の偏りなどがあります。
その反面、興味があることへの集中力や創造性など、能力が発揮されることもあります。
発達障害は多様で、同じ診断名でも個人差が大きいことに注意が必要です。
中には、発達障害の子の特性を「自分勝手」「わがまま」「親のしつけがよくない」などといわれることがありますが、脳の発達に関する問題であり、けっしてそんなことはありません。
そのことを、声を大にして言いたいです。
そして、発達障害の困難さは、環境次第で個性にも障害にもなります。
どんな環境がその子が力を発揮しやすいのか、逆にどういう環境だとうまく力を発揮しにくいのかを周りの大人や本人が把握することで、適切な支援を入れたり、本人が自分から支援を周りに依頼できたりすることができます。
発達障害の種類と特徴
発達障害は主に3つの種類があります。
- 自閉スペクトラム症(ASD)
- 学習障害(LD)
- ADHD(注意欠如・多動性障害)
それぞれについて詳しく説明していきますね。
自閉スペクトラム症(ASD)
自閉スペクトラム症(ASD)は、これまで自閉症・広汎性発達障害・アスペルガー症候群などの名称で呼ばれていましたが、2013年のアメリカ精神医学会(APA)の診断基準DSM-5の発表以降、自閉スペクトラム症としてまとめて表現するようになりました。
参照:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-03-005.html
自閉スペクトラム症(ASD)の子の特徴は、以下のようなことです。
- 社会的なサインや表情を理解しにくい
他人の感情や意図を理解しにくいことがあり、友情や社会的な関係を築くのがむずかしいことがあります。
- コミュニケーションが苦手
言葉の理解や発話が遅れたり、表情やジェスチャーを理解するのがむずかしいことがあります。
- 繰り返し行動や興味
特定のことに興味をもったり、特定の行動をしたりします。また、繰り返し行動やルーティンの変更への抵抗がみられることもあります。
- 感覚に関する過敏性・鈍感性
音や光、触れられる感覚などに、過敏または鈍感な反応を示すことがあります。
自閉スペクトラム症(ASD)は症状が幅広く、重症度や特徴はさまざまです。
また、早期に診断することで、苦手なスキルの向上をしていくこともできます。
学習障害(LD)
学習障害(LD:Learning Disorder)は、全般的な知的発達に遅れがないものの、聞く・話す・読む・書く・計算する・推論することがむずかしい状態のことです。
知的発達に遅れがないことがポイントですね。
具体的なタイプは、
- 読字障害(ディスレクシア)
- 書字障害(ディスグラフィア)
- 算数障害(ディスカルキュリア)
などがあります。
それぞれを簡潔にまとめると、読字障害は読むことが苦手で、文字の認識やつなげ方に問題があります。
書字障害は、文字を思い出し、正しく書くことが苦手で、文字と文字の形を結びつけることがむずかしい状態のことです。
算数障害は、数を認識することや、算数の問題を解くことが苦手で、計算や数の概念の理解、問題を解くための記憶の部分に問題があることによって起こると考えられています。
詳しくはこちらの記事で解説していますので、よければ参考にしてくださいね。
ADHD(注意欠如・多動性障害)
ADHD(注意欠如・多動性障害)は、有名人の方も公表していたりするので、聞いたことがある方も多いかもしれません。
ADHD(注意欠如・多動性障害)の子の特徴は、下記のようなことです。
- 注意欠如
学業などのタスクに集中できない、細かい集中力が続かない、といったことがあります。
- 多動性
落ち着いて座っていることがむずかしく、身体的に活発で落ち着かない傾向があります。
- 衝動性
衝動的な行動や判断が多く、考える前に行動してしまうことがあります。
こういった特徴は、適切なサポートをすることで個性を生かすこともできます。
発達障害について悩んだら
では、「発達障害かも?」と悩んだら、どうすればいいのでしょう?
おすすめの手順を解説しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
- 観察と情報収集
お子さんの行動や発達について、くわしく観察してみてください。
そして、発達障害の兆候があるか?特徴があるか?を確認します。
発達障害に関連する情報や専門家の意見も収集しましょう。
- 専門家との相談
「発達障害の特徴に当てはまる部分もありそうだけど、実際のところよくわからない」という方も多いですよね。
まずは、身近な専門機関の相談窓口に行ってみましょう。
児童発達支援センターや発達障害支援センター、児童相談所などで専門家(教育心理士、臨床心理士、公認心理師、専門医など)に相談することができます。
インターネットなどで、お住まいの都道府県や市区町村とあわせて検索してみてください。
- 診断と評価
専門家の評価や診断を受けてみましょう。
診察は、児童精神科や小児神経科などで受けることができます。
診察をどこで受けるべきか迷う場合は、相談窓口で相談してみてくださいね。
- サポートを受ける
発達障害の診断を受けた場合、早めに支援をしていくことが大切です。
行動療法や言語療法、特別な教育プログラムなど、さまざまなアプローチがありますので、専門家に相談をしながら、適切な支援をしてきましょう。
- 情報を収集する
発達障害に関する情報を収集しましょう。
本やウェブサイトでの情報のほか、専門家などから情報を得ることで、発達障害について理解を深めることができます。
まなびかたlab.でもさまざまな記事がありますので、参考にしてくださいね。
- 心理的サポート
発達障害によるストレスや不安に直面している場合は、親御さんがひとりで抱えこみ、心理的な負担が大きくなることもあります。
心理カウンセリングやグループセラピーなども活用して、心理的サポートを受けることも大切です。
発達障害の特徴を知り、最適な支援を行おう!
発達障害は、それぞれ特徴があるものの、明確な境界線があるわけではなく、診断も簡単ではない障害です。
また、繰り返しにはなりますが、発達障害の困難さは、環境次第で個性にも障害にもなります。
どんな環境がその子が力を発揮しやすいのか、どんな環境だとうまく力を発揮しにくいのかを探りながら、適切な支援をしていくことが大切です。
まなびかたlab.は、子どもから大人まで多世代の発達をサポートいたします。
茨城県つくば市&オンラインで対応しております。
具体的な提供サービスはこちらの4つです。
- 発達障害・学習障害対応のプロによる相談・カウンセリング・コーチング
- 発達相談
- 心理カウンセリング
- 本音の根っこ®︎発掘コーチングセッション
- 発達支援・認知トレーニング
- ブレインジム®︎セッション
- 教材選定・認知トレーニング
- 考え方や感じ方を知る検査・分析
- 知能検査(WISC-Ⅴ:<対象>5歳0ヶ月~16歳11ヶ月 WAIS-Ⅳ:<対象>16歳〜成人)
- 手から内面を知る「発達手相」セッション
- 各種コンサルテーション・講座
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